遠くには小さな森を望める住宅街の旗竿敷地に建つ小さなRCの住宅。最初にお施主さんにお会いした時、鉄筋コンクリート造を感じながらリビングでゴロゴロして過ごしたいというシンプルなご要望をいただいた。
たったそれだけのことが何よりも大切だと感じたので、暮らしに必要となる要素を絞り、余計なものをそぎ落とし、必然的に残った箱を住めるように整えるというアプローチで設計を開始した。平面プランは、なるべく部屋ごとに区切らず用途によってエリアを分けるだけにとどめてシンプルで自由度が高い空間構成にした。
内装は全ての壁と天井をコンクリート打ち放しにしてコンクリートの家であることを身近に感じられるものとし、リビングの床は床暖房を設置したカーペット敷きで寝転がれるようにした。外装は外断熱の為ガルバリウム鋼板で覆っている。また、リビングに設けた幅5mの開口部は内部と外部の一体感をもたらし心地よさを実感させてくれる。
写真・文:TAKANORI TOGO
ー専用住宅ー
鉄筋コンクリート造2階建
敷地面積:153.63㎡(46.47坪)
述床面積: 108㎡(32.67坪)
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